気になるお子さんの発達支援セミナー

地域支援セミナー

セミナーの実施

令和5年2月18日(土)に、「気になるお子さんの発達支援セミナー」を実施しました。筑西市母子保健課 飛田保健師、筑西いけだクリニック 池田先生、ライフサポートヒラソル 増田氏にセミナー講師をしていただき、行政、医療、福祉、それぞれの立場から発達支援についてお話をしていただきました。

今回は70名以上の申込があり、筑西市総合福祉センターの大きな会場でセミナーを開催しました。

筑西市母子保健課 飛田保健師

筑西市母子保健課 飛田保健師からは、筑西市の母子保健事業についての話をしていただきました。妊娠期から子育て期にわたり、切れ目なく子育てを応援しているそうです。1歳6か月健診、3歳児健診等で発達の確認をしており、どのような視点で見ているのか等の話がありました。

発達が気になるお子さんへの対応、保護者への関わり方、健診を担当する保健師の心がまえ等をわかりやすく話して頂き、保護者の気持ちに寄り添って、具体的な不安を聞いているそうです。「保護者の揺れ動く気持ちに寄り添う」という事が保健師の大きな役割であると話しており、とても印象的でした。

筑西いけだクリニック 池田先生

筑西いけだクリニック院長 池田先生からは、医療からの発達支援の話をしていただきました。神経発達症(発達障害)とは生まれつきの特性であり、生まれつき脳の働き方に違いがあるそうです。筑西いけだクリニックでの実際の診察を例に話をしていただき、診察→評価→診断→対応の順に進んでいきます。

発達検査についての話もありましたが、「発達検査」と聞くとどうしても障害かどうかを判断するもの…と感じてしまします。しかし、本人の得意不得意を確認するものであり、本人の支援を考えるのに役立つものだと話をしていました。発達障害は治すものではなく、本人の育つ環境を整え、成長を促す。“治療”ではなく“支援”と話をしていました。

ライフサポートヒラソル 増田氏

ライフサポートヒラソル児童発達支援管理責任者 増田氏からは、児童発達支援や発達支援の内容、ライフサポートヒラソルで実際に行っている内容等の話がありました。日常生活や社会生活を円滑に営めるようにする事柄が5領域に分かれており、①健康・生活 ②運動・感覚 ③認知・行動 ④言語・コミュニケーション ⑤人間関係・社会性 というのがあるそうです。本人支援をしながら家族支援も行っていき、コミュニケーションの取り方などに対する相談や助言を行っています。

事業所内相談として保護者の方と定期的に面談をして、すぐに対応できるように共有を図っているそうです。また、ペアレントトレーニングを実施し、「褒める」事を基本に、好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らすための技術を保護者の方が習得できるように支援しているそうです。

アンケート

セミナー終了後に参加者の方へアンケートを書いて頂きました。早期発見・早期療育、家庭での連携の大切さを感じた 離席の質問があり、どういった環境で離席につながっているのかを分析することが大切である事がわかった 保健師・医療・療育者それぞれの立場からの話を聴くことができ勉強になった 等の言葉をたくさん頂きました。今まで様々なセミナーを実施してきましたが、今回はとても反響が大きかったです。お子さんの発達に悩みながら、どうにか状況を良い方向に向けたい保護者や支援者がたくさんいるのだと感じました。

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