令和6年3月20日(水)に「障害者の希望する暮らしとは」というタイトルでセミナーを実施致しました。今回は対話形式で行い、利用者さん本人に様々な質問をさせて頂きました。施設入所されている保護者の方にも発表をして頂き、保護者としての立場から話をして頂きました。
1人暮らしをしながら一般就労
ご本人に聞いた内容として、現在はどのような生活をしているのか、なぜ、グループホームから出て1人暮らしを希望したのか、どのくらいの時期に1人暮らしの練習をしたのか、金銭管理はどのようにしているのか等を聞きました。
障害者就業・生活支援センターなかまを利用しており、第4日曜日に確認に来てもらっているそうです。グループホームに入居していた頃は他利用者との喧嘩が嫌だったようであり、1人暮らしを目指しました。1人暮らしの練習は、グループホームに入居していた頃。世話人さんの手伝いをしながら料理を覚えていき、朝食を自分で作るようになったそうです。年金とボーナスはなかま職員が通帳で管理してくれ、普段の給料は自分の通帳で管理しているそうです。
その他にも様々な質問をさせて頂き、一つ一つ丁寧に答えてくれました。1人暮らしをしながら一般就労を続けていますが、仕事は楽しいそうです。
定年退職を機に、1人暮らしからグループホームへ
ご本人に聞いた内容としては、グループホームで暮らし始めて良かったこと、自分の役割、1人暮らしで良かったこと・辛かったこと、仕事はどんなところが良かったのか、グループホームで頑張ろうと思ったきっかけは何だったのか等を聞きました。
グループホームでお祭りしたり、外出することが楽しいそうです。誕生日ケーキを作ってみんなでお茶をしています。自分の役割としては、お部屋をきれいにすること。昼間はさをり織りの仕事をしています。ゆっくり1人でご飯を食べたいと思うこともあるが、1人で寂しかったそうです。仕事はみんなが応援してくれたから、最後まで頑張れました。家族から1人じゃ心配だと言われ、ちょっとずつお泊りして職員さんや利用者さんと仲良くなっていったそうです。
緊張して上手く話ができない場面もありましたが、ご本人の言葉で答えてくれる質問もありました。今後もグループホームで楽しく生活していきたいそうです。
家族と自宅生活を続け、現在は自宅で1人暮らし
家族が伴走者として本人を支える
施設入所している保護者として、今までどのように育ててきたのか、家族として一丸となって頑張ってきたこと、施設入所を決めたきっかけ等について、資料を用いて説明してくれました。
何の知識もないままご本人の病気のことを知らされ、悩みや葛藤の中で覚悟を決めたそうです。ご本人のことを一番に理解し、伴走者として家族で支えました。施設入所を決めるまでには、様々な施設を見学したそうです。ご本人はお風呂が大好きということで、お風呂が毎日入れることが決め手になったようです。現在は施設とやりとりしながら、楽しく施設で過ごせるように、施設が伴走者となってくれるように願っているそうです。
保護者の立場として話をして頂きましたが、会場では感動して涙を流している方もいらっしゃいました。それぞれの保護者に共通できる内容でした。
今回は発表後に、介護者交流も行いました。発表者も介護者交流に参加して頂き、様々な意見を聞くことができました。
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